一人暮らしITエンジニアの家づくり

一人暮らし用の注文住宅に関する経験を共有します。

玄関のすべて

玄関は当初から、そこまで要望はありませんでした。 そのため最初に提案されたものをベースに少しいじった程度ですが、実際に住んでみると一番「もっと考えればよかった」と思う場所です。

要望

玄関に対する要望はこのくらいです。

  • 玄関の手洗いは必須
  • コート類をかけられるシューズクローク的なスペースが欲しい
  • 郵便物のために外に出たくない

玄関に置くもの

  • 靴(最大10足程度)
  • コート(最大10着程度)
  • 傘立て
  • 高圧洗浄機
  • ダンボー
  • スリッパ
  • 防災リュック

出来上がり

かなりいい感じです。

玄関

間取りについて

間取りの最終稿はこれなんですが、実は現場で一か所変えています。

玄関の間取り

土間収納と書かれている部分なのですが、この左側は階段になっており、ここの壁を抜いて背の低い収納スペースを設けました。 これ、設計時はできないと言われていたんですが、現場で相談すると大丈夫とのことで変更してもらいました。 それに合わせ、ハンガーパイプの位置もそちらに付けるように変更しています。

ちなみに、当初の案では上がり框部分は斜めになっておらず、靴箱も2連でした。

ドア

当初は下記の記事にあるようなものを作ってもらう予定でした。

ひみつの気密ポスト: 考えて考えて作ったマイホーム

契約時はそのようになっていたのですが、設計の段階で玄関周りの壁に穴をあけることは強度的にできないことが判明し、あきらめるしかありませんでした。 しかし、このようなドアがあったため、こちらを採用しました。

www.youtube.com

自分が選んだのは動画にあるような宅配ボックスが2つついているタイプではなく、1つしかついていないタイプです。 宅配ボックス部分はそこまで大きなものは入らないためオマケみたいなものですが、あると便利です。

ただ、郵便ポストのフタ部分のスプリングが頻繁に外れてしまうという、構造上の欠陥があるのと、郵便物が投函された際に結構大きめな音が鳴ってしまうのが欠点です。 後者については仕事部屋と玄関が近いせいで気になるのですが、郵便ポストの受け側の底にクッションや吸音材のようなものを敷けば軽減できるかもしれません。

手洗い

手洗いにはTOTOのドレーナを選びました。 この商品はいろいろな組み合わせ方ができ、今回のように鑑部分をなしにすることもできますし、その場合でも何か足りないような違和感にならないデザインになっています。 また、今回選んだような木目調のカラーもあり、靴箱や床と色合いも近いものがあったのでその点でも気に入っています。

水栓にはタッチレスを選び、レバーに触れずに操作できるため、玄関の手洗い場として最適です。

また、魔法びん電気即湯器を付けているため、給湯器からだいぶ離れているんですが冬でもすぐにお湯が出てくれます。 即湯器は他にもトイレの手洗いと、二階の洗面台にも付けているのですが、どちらも大正解でした。

その他一般的な項目

コンセントについて

手洗いにセンサー式のソープディスペンサーを置くため、それの充電用に近くにコンセントが必要でした。 候補としては靴箱の上なのですが、ここに普通のコンセントを付けてしまうと悪目立ちすること必至です。 そのため、靴箱の上に横長のコンセントを付けました。

このタイプのコンセントは省令準耐火構造でないため使えないという話でいったん取りやめになりました。 そんなものかー、と思ってあきらめようと思ったんですが、聞くだけならタダだと思ってメーカーに「省令準耐火構造のものはないか」と問い合わせたところ、実は最初に使おうと思っていたものがそうだと分かったためそれを使ってもらうようにしました。 こんな感じで、設計の人も情報が正しくない場合がちょくちょくあるため、自分で情報を集めることも大切です。

スイッチについて

スイッチはプライベート玄関側にまとめることで、完全に隠すことに成功しました。 照明をセンサー式にすることで、来客側のスペースにスイッチがないことによる不便さも全くありません。

照明について

照明は、来客側をセンサー式に、プライベート側を普通のスイッチにしています。 帰ってきても来客側の照明が勝手につくのがとても便利なので、これは大成功でした。 プライベート側は来客側の照明によりそこまで暗くないので、普通のスイッチで問題ありませんでした。 センサー式でも問題なかったとは思いますが、コストに見合うかというとちょっと微妙なので、普通のスイッチで正解だったと思います。

壁紙について

壁紙は標準のものから選びました。

ただし、玄関は湿気が気になるため、東面はエコカラットにしました。 また、玄関の正面(南側の壁)にピクチャーレールを設置して絵を飾れるようにしたため、主張の強くないものを選びました。

玄関(再掲)

靴箱や手洗いがある側の壁にエコカラットを貼っているのですが、ほとんどわからないくらいなじんでいますよね。 この選択は正解だったと思います*1

窓について

窓は採光のためだけのものなので、FIX窓で型ガラスです。 この窓の位置も当初はちょっとずれていたのですが、手洗いの中心に来るように調整してもらいました。

玄関の窓

また、窓の上端を天井に合わせることで、ホコリが高所にたまる余地をなくし、ラインも減ってすっきりとした印象にできています。

換気について

エコカラットだけでは湿気対策として弱いかな、と考え、玄関には換気扇を付けてもらっています。

床について

床を張る方向については、長手方向に貼りました。

気に入っている点

  • 玄関の手洗い
    • センサー式の水栓
    • 即湯器
  • プライベート側の玄関
  • 外に出なくても郵便物が受け取れる

玄関については他の部屋ほど考え抜かなかったので、そこまで大きな気に入りポイントはないです。

失敗した点

逆に、考え抜かなかったことによって大きく失敗したな、と思う点があります。

プライベート側玄関の狭さ

プライベート側の玄関ですが、もっと広く取ればよかったです。 実際に住んでみると、思いの外ここに置きたいものがありました。 あと30cm程度幅があれば、もうちょっと収納がすっきりしました。

大きな後悔ポイントとしては次の2点です。

  • 靴下・ハンカチはここに置けると出かける際にとてもスムーズになった。帰ってきた際も、玄関に小さい洗濯カゴを置いておけば楽。
  • 不要な郵便物を玄関で処理できるように、シュレッダーとゴミ箱とちょっとした棚があれば便利だった。

次回があればここは改善したいところです。

*1:もう一つの選択肢として、南側の壁に目立つエコカラットを張るというのも考えられたのですが、玄関ドアからの奥行きがそこまでないので、圧迫感が出ることを懸念してこちらには貼りませんでした。