前回でコンセプトを考えたことで、自分のなかで一貫した方針が定まりました。 それをさらに掘り下げ、どのような暮らしがしたいのかを考えました。
動線を考える
まずは現状の様々な行動を思い起こし、どんな時に家の中をどのように動いているのかを書き出しました。 そして、それらをもとにして「理想はどうか?」を考えて、まとめました。
例えば、こんな感じです。
- 入浴後、洗面脱衣所で洗濯機を回し始める
- 洗面脱衣所の椅子で本を読みながら、洗濯が終わるのを待つ
- 洗面脱衣所の物干しスペースに洗濯物を干す
- タオル類はそのまま洗濯機で乾燥に掛ける
- 未取り込みの洗濯物があったら回収し、ウォークスルークローゼットに片付ける
- そのまま寝室に移動し、就寝
ちなみにこれは、入浴から就寝までの流れのひとつです。 このようなものをいくつも考えながら、お互いに矛盾しないように改良していきました。 そのため、上のシナリオも最初からこの形だったわけではなく、3回くらい調整してこの形に落ち着きました。
このようにして理想の動線を考えていくことで、自分にはどんな部屋が必要なのかや、 どの部屋とどの部屋がつながっていた方がいいのかなどが明確になっていしました。
最終的に、このような形にまとまりました。
今まで出てきていない希望をまとめる
前回までである程度の希望は形になっていますが、動線を考えたことでさらに希望が形になってきました。 この時点ではこのような希望が新たに出てきました。
- 新たな感染症を考え、玄関の手洗いは必須
- 外出時に便利なように、コート類を掛けられる玄関収納
- ダイニングテーブルは特に使わなくても生活が成り立つので、ダイニングは場合によっては不要
- 仕事部屋とリビングにはキャスター付きの椅子を置くので、傷に強い床がいい
- ドアを先に触ることになるのを避けるために、トイレ内に独立した十分な大きさの手洗い
- ルンバが通る箇所(トイレ、風呂以外)はすべて引き戸
- ルンバが通らない箇所(トイレと風呂)は空間効率と掃除の手間を考え、開き戸
- 鳥の糞などが下からわからないように、カーポートは不透過のもの
- 虫を避けたいので、外構含め植物や土は排除
- 冬の洗車を考え、外部にも混合水栓
理由付きにしておいたので、後から「これはなんで入れたんだっけ?」が避けられましたし、削らざるを得ない場面で代替案をハウスメーカーの人と議論できました。
置き場所を考える必要のあるものをリスト化
今持っているものを数え上げ、リスト化しました。 例えばこんな感じです
- 靴
- コート
- 服
- CD
- DVD/BD
- 非常食
- 水(2ℓ)
- スーツケース
- 布団
- 食器
- タオル・バスタオル
- PC
他にも色々ありますが、どんな小さなものでもとりあえずリスト化しました。 このリストは、引っ越しの際に何を処分するかを決める際にも役立ちました。
実際には、リスト化しただけではなくある程度どこに置くかの想定までしたのですが、 まだ何もない状態での想定だったので、この段階でそこまでしても無駄でした。
ここまでで大分自分がどのような暮らしがしたいのかが分かってきました。 ここまでやってきたことをPowerPointにまとめて、候補となるハウスメーカーと共有したうえで提案を受けました。
後から振り返ると、ここまで情報を集めていたおかげでハウスメーカー選びはそこまで迷うことなく終わりました。 また、要望も理由付きにすることで、自分の考えた案では実現不可能な場合でもハウスメーカーの人が代替案を考えてくれるという場面が多々あったので、このあたりまでやっておくのはおススメです。